【DTM】コンプレッサーを使ってみたけど、、使い方がわからない!!

【DTM】コンプレッサーを使ってみたけど、、使い方がわからない!!

コンプレッサーとは音を圧縮するエフェクトです。ミックス・マスタリングでは欠かせないものです。ただ、使いこなすのが難しいエフェクトの1つでもあります。(管理人はミックスをやり始めのとき、うまく使えませんでした^^;)

コンプレッサーが難しく感じるのは、

  • 目で効果がわかりづらい
  • パラメーターをいじっても変化が分かりづらい

この2つが原因でしょうか。

そんなやっかいなコンプですが、使いこなせればミックス・マスタリングがものすごく良くなります♪


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コンプレッサーの主な使い方

まずはコンプの主な使い方からご紹介します。

音量をそろえる

これがコンプレッサーの基本的な使い方でしょうか。音量のばらつきをととのえるという使い方です。音量のばらつきがなくなることで、聞きやすくなります。

下の音源はトランペットで「カエルの歌」を演奏したものです。何もしていないものと、コンプレッサーで音量をととのえたものです。聴き比べてみてください。

・コンプで音量をととのえたもの

音のアタック感(または余韻(よいん))を調整する

コンプレッサーの圧縮するタイミングを調整して、音の長さや強さを変えることができます。

下の音源はドラムの演奏です。何もしていないものと、コンプレッサーをかけたものです。コンプレッサーを使った方はバスドラム、スネアドラムなどの余韻を抑え、タイトな感じにしてみました。

コンプレッサーを使った例を2つほどあげました。次はコンプレッサーを使いこなすために、それぞれのパラメータがどんな働きをするのか見ていきましょう。

コンプレッサーのパラメータ

上の画像はLogic Proについているコンプレッサーです。いろんなノブやスイッチがついていますね!

パッと見るとたくさんあって混乱してしまうかもしれないですが、お持ちのDAWソフトについているコンプレッサーで実際に使いながら読んでいくと、それぞれのパラメータがどんな働きをするのかカンタンに理解できます^^

スレッショルド(Threshold)

“スレッショルド”の役割はコンプレッサーのかかりぐあいを調節することです。

コンプレッサーはスレッショルドで決めた音量を越えると動きます。上の画像だとスレッショルドが”-20dB”なので、-20dBを超えた音にはコンプレッサーがかかります。逆に、このスレッショルドの値より低い音にはコンプレッサーがかかりません。

コンプレッサーの説明で「小さい音はそのままで、大きい音を圧縮する」というのは、この機能があるからなんですね。ただ、スレッショルドをどんどん下げていくと、小さな音でもコンプレッサーがかかるようになります^^;

※スレッショルドは値が下がるほど、コンプレッサーが強くかかります。

レシオ(Ratio)

“レシオ”では「スレッショルドを超えた音をどのくらい圧縮するか」を決めます。

上の画像だとレシオは”1.4″なので、スレッショルドを超えた音は「1.4分の1」(カンタンにすると7分の5)に圧縮されます。レシオの値が高いほど強く圧縮されます。ちなみに1:1だと圧縮されません。

下に音源を用意しました。レシオによる音の違いを聴き比べてみてください。

レシオが40:1は音の強弱が少なく、音がぎゅーっとつまっている感じがすると思います。逆に、レシオが低いと音の強弱がはっきりと残り、あまりコンプレッサーがかかった感じがしません。

2.3 アタックタイム(Attack Time)

“アタックタイム”では「スレッショルドを超えた音を、どのくらいの時間をかけてレシオで決めた音量まで圧縮するか」を決めます。

分かりづらいかもしれないですね^^;
カンタンに言うと「スレッショルドを超えてから圧縮するまでの時間」ということです。つまり、圧縮するタイミングがここで変えられるわけです!

ここを速くすれば音のアタック感(音の立ち上がり部分)が抑えられ、遅くすれば強調されます。

下の音源はアタックタイムを変えたものです。アタックタイムが最速のものと、少し遅めの2つを用意しました。聴き比べてみてください。

アタックタイムが違うとドラムの印象がだいぶ変わります。アタックタイムが速いとドラム全体が圧縮されて、部屋の響き(リバーブ感)がはっきりと分かりますね。

逆に、アタックタイムが遅いとアタック音(音の立ち上がり部分)にコンプレッサーがかからず、はっきりとした音になります。また、余韻(よいん)が抑えられるのでタイトな音になります。

※アタックタイムが遅過ぎると、コンプレッサーがうまくかからなくなるので注意してください。

もう1つ!コンプレッサーのかけ過ぎで音がこもったな~と感じたら、アタックタイムを遅くすると改善できます。

リリースタイム(Release Time)

コンプレッサーはスレッショルドで決めた音量を超えると動き出し、スレッショルドを下回るとコンプレッサーは止まります。

リリースタイムを設定することで、スレッショルドを下回った後もコンプレッサーを動かすことができます。つまり「スレッショルドを下回った後、どれくらいコンプレッサーを動かし続けるか」をリリースタイムで決めます。

リリースタイムを設定することで、音がスレッショルドを下回ってもリリースタイムの分だけコンプレッサーは動き続けます。

ではリリースタイムの違いでどう変わるのか、下の音源を聴いてみてください。

リリースタイムが長いほうは余韻が伸びたような音に聞こえませんでしたか?

これはリリースタイムが長すぎて、常にコンプレッサーがかかり音の強弱が少なくなったからなんです。

※ オートリリース(Auto Release)

ソフトによっては「オート」のボタンが付いているものがあります。これはソフトが自動でリリースタイムを決めてくれます。

慣れないうちや、「、、いちいち決めるのがメンドウだ、、」と言う方は試してみてはいかがでしょうか^^

ニー(Knee)

ニーはコンプレッサーのかかりぐあいを変えます。ここを上げると柔らかくコンプレッサーがかかるようになります。

下の音源でその違いを確かめてみてください。

ニー無しのほうはかなり聴きづらかったと思います^^;

これはレシオを最大にし、スレッショルドを超えると急激に圧縮されるためです。

ニーを上げることでその圧縮が緩やかになり、聴きづらさがなくなったかと思います。

ただ、「音量の大小をしっかり抑えたい!」というときは、ニーが逆効果になるので気をつけてくださいね。

メイクアップ(Make up)

コンプレッサーをかけると音が圧縮されます。その圧縮された分を補うために、コンプレッサーには音量を調整する機能がついています。それがこの”メイクアップ”です。

下の画像のように、ソフトによっては”Gain(ゲイン)”となっているものもあります(ProToolsのコンプレッサーです)。

※ オートゲイン(Auto Gain)

ソフトによっては”Auto Gain”というボタンがついているものがあります。これは圧縮で削られた音量を自動で補ってくれるものです。とってもベンリですね^^

ゲインリダクション(Gain Reduction)

“ゲインリダクション”でコンプレッサーがどのくらいの音量を圧縮したかがわかります。ゲインリダクションはLogicのようなメーター以外にも下の画像のように、縦のメーターになっているものもあります(ProToolsのコンプレッサーです)。

ゲインリダクションはコンプレッサーが今どのくらい音を圧縮しているかを表しています。コンプレッサーの動きが唯一目で分かるところです。ここを見ながら設定していくとベンリです^^

(※ゲインリダクションはソフトによって”Attenuation(アッテネーション)”となっているものもあります。)

サイドチェーン(Side Chain)

“サイドチェーン”は「コンプレッサーを他のトラックで動かす」という機能です。詳しくは下の記事をどうぞ。

関連 サイドチェーン(サイドチェイン)ってなに?

ホールド(Hold)

下の画像はCubaseについているコンプレッサーです。このコンプレッサーについている”ホールド”はそんなに一般的なパラメータではないんですが、説明しておきます。

“ホールド”では「スレッショルドを超えた音に、どのくらいの時間コンプレッサーをかけ続けるか」が決められます。

“リリースタイム”に似ていますね。

アナリシス(Analysis)

これもCubaseについているコンプレッサーのパラメータです。これも一般的なパラメータではないです。

“アナリシス”の説明の前に”Peak(ピーク)”と”RMS(アールエムエス)”について説明します。

Peak瞬間の音量のことで、波形のデータのままの音量です。
RMSカンタンにいうと一定時間の音量の平均値です。耳で聞こえる音量感に近いです。

参考 偏ったDTM用語辞典

普通のコンプレッサーはPeak値を読みとって動いています。このアナリシスは音量の検知のやり方を”Peak”と”RMS”のどちらにするかを決めるものです。

音量の大小をしっかりと抑えたいときはPeakが適しています。自然な圧縮感にしたいときはRMSが適しています。

ルックアヘッド(Lookahead)

コンプレッサーによってはこの”Lookahead”という機能がついているものがあります。これは音を先読みして、突然の大きな音にも対処できるようにする機能です。DTMならではというか、パソコンならではのパラメータですね。

ただ、この機能をオンにするとレイテンシー(遅延)が大きくなるので注意してください。


ここまでがコンプレッサーの基本のパラメータです。ここまで覚えればだいたいのコンプレッサーは使えます。次はチョット特殊なコンプレッサーです。

スレッショルドのないコンプレッサー

上の画像は”urei1176″というコンプレッサーをシミュレートしたWAVESの”CLA-76 Blacky”です。

このコンプレッサーにはスレッショルドのパラメータがありません。このタイプのコンプレッサーはスレッショルドが無いわけではなく、コンプレッサーの内部でスレッショルドの値が固定されています。

なので、”Input(Gain)” を使って、入ってくる音量でコンプのかかりぐあいを調節します。詳しくは下の記事をどうぞ。

関連 【DTM】ビンテージコンプレッサーを使いこなす!

コンプレッサーをより使いこなすために

コンプレッサーはEQと並んで使いこなすのが難しいエフェクトです。

楽器ごとのコンプレッサーのセッティングをのせた本が出ているので、使ってみてはいかがでしょうか。

参考 スグに使えるコンプ・レシピ

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