【DTM】ステキな歌に仕上がるボーカルトラックのヒミツ

【DTM】ステキな歌に仕上がるボーカルトラックのヒミツ

ミックス・ミキシングでステキな歌に仕上げるヒミツはずばり「直し」です。カッコよく言うと「ボーカルトラックのトリートメント」ってやつですね。

いかにここを丁寧(ていねい)に仕上げられるかで、後々の仕上がりが左右されるとても大事なところです。

今やDAWソフトにピッチ補正機能もついている時代です。トリートメント作業は誰にでもカンタンにできてしまいます。

ということで、今回はピッチ補正も含めたボーカルトラックのトリートメント(修正)のやり方をお伝えします。

ボーカルの音作りについては下の記事をどうぞ。

関連記事 【DTM】ステキな歌に仕上がるミキシングテクニック〜音作り編〜


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ボーカルトラックのトリートメント

まず、トリートメント作業を始める前に1つだけ。

ボーカルデータは予備として、いくつか用意しておきましょう。これは後々のための保険です。

ボーカルトラックのトリートメントを進めていくと、どうしてもアラに気づきます。それが直せることならいいのですが、ときにはどうやっても直せないものもあります。

そうなったときに予備があれば、そちらを代用できるかもしれません。ですが、無ければあきらめるしかありません。

というわけで、必ずボーカルデータの予備はいくつか用意しておきましょう。

では、ボーカルトラックのトリートメントをやっていきましょう。

ベストテイクを作る

まず最初にやることはボーカルのベストテイクを作ることです。

どんなに良く歌えたものでも、多少のミスはあるものです。ミスをしているところは予備のトラックで良いものがないか探し、あれば切り貼りしていきます。そして、ベストなボーカルトラックを1つ作り上げます。

下の画像には青いトラックと赤いトラックがあり、どちらも同じ歌を歌ったものです。この2つのいいところを組み合わせて、ベストテイクを作っています。

ここからの作業はこのベストテイクを使って進めていきます。また、この後で紹介するものはどんな順番で進めてもかまいません。

ピッチとリズムの修正

1つ目は「ピッチとリズム(タイミング)の修正」です。

これはDAWソフトについているピッチ補正機能を使って進めていくだけです。直すポイントをいくつかあげます。

センターを狙う

ピッチを直すときはピアノロールのセンターを狙っていきます。(赤い線がピッチをあらわしています。)

しかし、全部が全部上の画像のように、ピッチが平らなわけではありません。下の画像のように、歌にはピッチが揺れるビブラートというものがあります。

こういう場合は耳で判断します。聞いてみておかしくなければ大丈夫です。(エンジニアさんにも音感は必要です。)

ピッチとリズムの直しすぎにご注意

歌のアレンジで「ダブル」というものがあります。これはサビなどでボーカルを2つにするやり方です。コーラスではよく使われます。

下の曲ではサビでメインボーカルが「ダブル」になります。

JASMINE -ONLY YOU

ダブルというのは2つのリズムとピッチがビミョ〜にズレているからダブルに聞こえます。ピッチとリズムを直しすぎてしまうと1つの音になってしまい、ダブルにならなくなります。

こういう場合はチョット直して、少しずれているぐらいがちょうどいいです。

たまに、録った音そのものが完璧に重なってしまうことがあります。そういうときはわざとズラしてあげましょう。

ピッチの直しすぎにご注意2

昔、友達にピッチ補正ソフトを貸してといわれたので、使い方だけ説明してパソコンごと貸しました(学生時代MacBookだったので、それごと貸していました)。

次の日、友達から「直ったのは直ったんだけど、なんかおかしくなっちゃったよ。」と言われて、データを見てビックリ。完全にピッチが平らになって、パフューム状態でした。

下の画像はそのときの状態を再現したものです。ピッチの線がすべて平らになっています。

ちなみに、下の画像が普通の状態です。

ピッチは下から上がってきて、目的の音程にたどりつき、歌い終わりで下がっていきます。これが普通です。これを無理に直すと気持ち悪い音になるので注意してください。(そういう音を狙っている場合は別です。)

ダブルのときは歌い終わりをそろえる

特別な狙いがない限り、ダブルの歌い終わりはそろえるといいです。

下の音源を聴いてみてください。どちらもコーラスのダブルです。

・歌い終わりがそろっていないもの。

・歌い終わりをそろえたもの。

どうでしたか。歌い終わりがそろっている方がいいですよね。

これはピッチ補正ソフトを使わなくても、フェード処理でできます。下の画像のようにフェードを使って終わりの部分をあわせます。

フェード処理の詳しいやり方は下の記事をどうぞ。

関連記事 【DTM】ステキな曲に仕上がるノイズ除去テクニック

子音の調整

子音の音量が小さくて、言葉が聞き取りづらいというときがあります。そういう場合はボリュームのオートメーションで子音を狙って書きます。

しかし、音量を調整しても「そもそも子音がちゃんと録れていない」、「ちゃんと歌えていない」などの理由で、ボリュームを上げても歌詞の言葉どおりに聞こえないことがあります。

そういうときは、他のところから同じ言葉が使われていないか探し、あれば子音だけを借りてきます。

借りてきたら、下の画像のように子音の部分に貼り付け、フェード処理をして完成です。

下の音源は子音を変えたものです。「あたしが」と歌っていますが、「が」の部分が聞き取りづらいので、子音を変えて聞き取りやすくしました。

これと同じ方法で歌詞を直すなんてこともできます。

下の音源では「ふれてもきっとだめ あなたは〜〜」と歌っています。「き」の部分を「じ」に変えてみました。

・「き」を「じ」に変えたもの

ブレス

ブレスとは息つぎの音のことです。これを残すか取るかはケースバイケースですね。

例えば、どポップな曲の場合は息つぎは無いほうが合うでしょう。逆に、テンポの遅い曲などは残しておいたほうが雰囲気が出ていいです。それに、ボーカルさんの意向もあります。そんなときは話し合って決めればOKですね。

ちなみに、カットする場合はフェード処理を忘れずに。


ということで、以上がボーカルトラックのトリートメントでやることです。難しいことは1つもありません。

少し時間のかかる作業ですが、ここを丁寧にやればボーカルトラックの仕上がりもいいものになりますよ。

さいごに

この本は1冊まるまるボーカルのミキシングについて書かれています。

ノイズ除去からボーカルの音作り、エフェクト処理など、ボーカルのミキシングをもっと詳しく知りたい方にはすごくオススメです。

参考 ボーカル・エフェクト・テクニック99

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