【DTM】ステキな歌に仕上がるミキシングテクニック〜音作り編〜

【DTM】ステキな歌に仕上がるミキシングテクニック〜音作り編〜

ボーカルのミックスは一番気を使うところです。とってもうまく歌えているのにミックスが適当では、せっかくの歌が台無しです。

歌はミックス次第で何倍にも良くなります。ミックスのコツはとにかく丁寧(ていねい)にやることです。そうすれば自然と仕上がりも良くなるものです。

ということで、今回はステキな歌に仕上がる音作りのやり方をお伝えします。


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ノイズ処理とピッチ補正

さっそくボーカルの音作りをしていきたいのですが、その前にやることがあります。

ノイズの処理ピッチ補正です。

もし、ボーカルのトラックにノイズが入っている場合は先に取ってしまいましょう。やり方は下の記事をどうぞ。

関連記事 【DTM】ステキな曲に仕上がるノイズ除去テクニック

そして、ピッチ補正などのトリートメント作業も先にやっておきます。やり方は下の記事をどうぞ。

関連記事 【DTM】ステキな歌に仕上がるボーカルトラックのヒミツ

音作り

ということで、今度こそ音作りです。

ボーカルの音作りは「コンプレッサーと音量調整」→「ディエッサー」→「EQ」→「エンハンサー/エキサイター」という流れでやっていきます。

ボリュームのオートメーション

まずは、ボーリュームのオートメーションとコンプレッサーを使い、音量をそろえつつ歌の厚みと質感を整えます。ボリュームのオートメーションを使った音量調整のやり方は下の記事も一緒にどうぞ。

関連記事 【DTM】音量差の激しいものにコンプレッサーをキレイにかける方法

歌は音程が低いとどうしても音量が下がってしまいます。また、サビを力強く歌ったりするのでAメロ、Bメロ、サビときたときに自然とサビの音量の方が高くなります。

これを無理にコンプレッサーだけでやろうとしてもうまくいきません。そうなるとサビのほうが強くコンプレッションがかかり、Aメロと質感が変わってしまいます。

それを避けるためにボリュームのオートメーションを下の画像のように、ざっくりと書いてしまいます。

次にコンプレッサーをかけたいのですが、このままコンプレッサーを入れるとボーリュームのオートメーションを書いた意味がなくなってしまいます。

下の画像のようにエフェクト用にAuxトラック(FXチャンネル)を別に作り、歌のトラックのアウトプットとエフェクトトラックのインプットをつなぎます。

そうしたら、コンプレッサーをAuxトラック(FXチャンネル)に入れます。

コンプレッサー

次に、コンプレッサーの設定をします。いろんなやり方がありますが、今回は周りの音に埋もれないハッキリとしたボーカルになる設定にします。コンプレッサーの使い方は下の記事をどうぞ。

関連記事 コンプレッサーを使ってみたけど、、使い方がわからない!!

コンプレッサーの設定を下の画像のようにアタックタイムを3msぐらい、リリースタイム50msぐらい、レシオを3〜4:1ぐらい、ニーを少しあげます。ゲインリダクションが最大で-6dBぐらいになるようにスレッショルドを調整してください。

アタックタイムとリリースタイムは曲のテンポにあわせて調節してください。

次に、もう1回コンプレッサーをかけます。

もう1つコンプレッサーを入れ、下の画像のようにアタックタイムは前のコンプレッサーより少し早め、リリースタイムは前のコンレッサーより少し長め、レシオは同じくらい、ニーは切ります。ゲインリダクションが最大で-6dBぐらいになるようにスレッショルドを調整してください。

1回でやろうとすると不自然に音量が下がったりするので、2回に分けてやりました。1回目のコンプレッサーで大きな音量を抑えて、2回目で全体を調えるようにしました。2回に分けたので、どちらも軽めの設定です。

下に何もしていないものと、コンプレッサーまでやったものを用意しました。聞きくらべてみてください。

・コンプレッサーまでやったもの

コンプレッサーまでかけた方は音量も安定して、1つ1つの言葉がハッキリ聞こえたと思います。

ディエッサー

今度はディエッサーを使って、歯擦音を抑えます。ディエッサーの詳しい使い方などは下の記事をどうぞ。

関連記事 録音したボーカルの歯擦音が気になる!

それでは、ディエッサーを入れます。

ディエッサーはタイプによって全然違うのですが、多くは特定の周波数だけにコンプレッサーをかけるタイプです。その場合、歯擦音の周波数を入れる必要があります。周波数は人によって違うのですが男性は2〜5kHz、女性は5〜8kHzあたりに歯擦音があります。

ディエッサーはかけると高い周波数がけずられるので、やり過ぎに注意してください。どうしても気になる音があるときは、ボリュームのオートメーションを使ってピンポイントで音量を下げるといいです。

下にコンプレッサーまでやったものと、ディエッサーまでかけたものを用意しました。聞きくらべてみてください。

・コンプレッサーまでやったもの

・ディエッサーまでやったもの

ディエッサーを使ったほうは少し元気がなくなった感じですね。これはEQとエンハンサー/エキサイターで補っていきます。

EQ

次にEQを使って音の調整をしていきます。使い方は下の記事をどうぞ。

関連記事 【DTM】DAWでのEQ(イコライザー)の使い方とコツ

まず、下の画像のように90Hz以下はいらないので、ハイパスフィルターでカットします。

あとはいくつかポイントを書きますので、お好みで選んでください。

  • 250Hz辺りに低音があります。ここを上げると迫力がでます。
  • 400Hz辺りをカットするとスッキリした音になります。ただ、サビなどで音域が高くなると400Hz辺りに基音がくるので、カットのしすぎに注意してください。
  • 1kHz辺りをもちあげると音が前に出てきます。少し抑えたいときはここをカットしてください。
  • 6kHz辺りをもちあげると音の抜けがよくなります。
  • 8kHz辺りは息づかいを感じるところです。ここをあげるとそばで歌っているように聞こえます。
  • もしこもっているようならシェルビングで8kHz以上を少し上げてみてください。

僕はこのあとのエンハンサー/エキサイターのことも考えて、下のようにしました。

ということで、ここまでやった音源を用意しました。聞きくらべてみてください。

・ディエッサーまでやったもの

EQをかけたほうはつぶれた高音が復活しまして、元気を取り戻した感じですね。

エンハンサー/エキサイター

次にエンハンサー/エキサイターです。

エンハンサー/エキサイターとは周波数を付け加えたり、強調したりするエフェクトです。エンハンサーもエキサイターも違いはない(と思います^^;)です。

これもいろんなタイプがありますが、僕はNOVELTECHの「Vocal Enhancer」を使っています。

これはすごくオススメです。カンタンな操作でボーカルの高音域を補ったり、強調したりすることができます。詳しくは下の記事をどうぞ。

関連記事 NOVELTECH “Vocal Enhancer”

Cubaseをお使いならsoftcliper、Logicをお使いならExciterを使ってください。

ということで、ここまでやった音源を用意しました。何もしなかったときとどのくらい変わったのか聞きくらべてみてください。

・エンハンサー/エキサイターまでやったもの

これで終わりです。ボーカルの音作りはこんな流れで進めていきます。細かいことははぶきましたが、丁寧(ていねい)に仕上げていけばその分だけ歌も引き立ちます。

もし、「空間系エフェクトを使ってもっと味付けしたい!」という場合は下の記事をどうぞ。

関連記事 【DTM】ボーカルのミキシングテクニック〜歌の存在感をもっと引き出す方法〜

さいごに

この本は1冊まるまるボーカルのミキシングについて書かれています。

ノイズ除去からボーカルの音作り、エフェクト処理など、ボーカルのミキシングを詳しく知りたい方にはすごくオススメです。

参考 ボーカル・エフェクト・テクニック99

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コメント

  1. ゆみ より:

    『次にコンプレッサーをかけたいのですが、このままコンプレッサーを入れるとボーリュームのオートメーションを書いた意味がなくなってしまいます。』

    ここの説明がよくわかりませんでした。
    書いた意味がなくなってしまう、というのは具体的にどうしてなんでしょうか。

    無知な質問でごめんなさいm(__)m

    • 管理人 より:

      ゆみさん、こんにちは。

      いえいえ。こちらの説明不足でした〜、すみません^^;

      改めて説明します。

      このままトラックにコンプレッサーを入れると、「ボリュームのオートメーション」よりも「コンプレッサー」が優先的にかかります。
      これはコンソール(ミキサー)の仕組みです。
      今回の記事の場合、それを避けるためにAuxトラックを使って、順番が入れ替わるようにしました。

      次に、なんで「意味が無くなる」かです。

      ここの「ボリュームのオートメーション」は、歌の音量が低いところでもある程度コンプレッサーがかかるようにするためです。
      なので、「コンプレッサー」が先にかかると、ボリュームのオートメーションを書いた意味が無くなるということです。

      言葉足らずですみません^^;

      • ゆみ より:

        そういうことだったんですね!理解できました!
        初心者にもわかりやすい説明でとても助かりました。
        ありがとうございます(._.)

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